2歳児がずっとしゃべってる!おしゃべりが止まらない理由と上手な付き合い方

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コラム

気が付けば、わが子が一日中何かを話している。用事に答えても、質問しても、話題を変えても、とにかく2歳児のおしゃべりが止まらない。かわいい反面、「発達的に大丈夫?」「もしかして多動や発達障害?」と不安になる方も多いです。
本記事では、専門的な知見をもとに、2歳でずっとしゃべっている子に見られる特徴、正常な発達との違い、注意したいサイン、家庭での関わり方までを、最新情報を踏まえて分かりやすく解説します。

2 歳 ずっと しゃべってるのは大丈夫?気になる親の不安と基本知識

2歳前後は言葉の発達が一気に進む時期で、多くの子が単語から二語文、三語文へとステップアップしていきます。この頃に「ずっとしゃべっている」と感じるのは、言葉の爆発期と呼ばれる正常な発達の一面であることが少なくありません。
一方で、しゃべり方や会話の質、ほかの発達とのバランスによっては、専門家の評価が望ましいケースもあります。まずは、2歳でよく見られる一般的な姿と、心配が必要なケースの入り口を整理しておくことが大切です。

親御さんは日々の子どもの姿を最もよく知る観察者です。何となくの不安を抱えたままにせず、「どこまでがよくある姿で、どこからが注意したい状態なのか」を理解しておくことで、必要以上に心配しすぎることを防ぎつつ、早期に専門的な支援が必要な場合にも気付きやすくなります。ここでは、そんな最初の見取り図となる基本知識を整理していきます。

2歳児の言葉の発達の一般的な目安

2歳頃には多くの子どもが50語前後の単語を理解・使用し始め、二語文「ママ きて」「もっと ちょうだい」などが増えてきます。もちろん個人差は大きく、語彙数が少なくても理解がしっかりしている場合など、発達として問題ないこともよくあります。
また、自分の名前を呼ばれて振り向く、簡単な指示に従える、絵本やごっこ遊びを楽しむといった姿も、この時期の重要な発達指標です。話す量だけでなく、聞いて理解する力、遊びの質、対人関係の様子を総合的に見ることがポイントになります。

言葉の発達は、運動発達や社会性の発達とも関連しています。走ったり登ったりと体をたくさん使えるようになることで、経験が増え、話したい内容も増えていきます。そのため、多少の早い・遅いは全体のバランスの中で捉えることが重要です。
専門機関が示す発達の目安はあくまで「多くの子が到達しているライン」であり、「そこから外れたらすぐ問題」という意味ではありません。目安を知ったうえで、子どもの個性と比較しながら観察していきましょう。

ずっとしゃべっていると感じる場面の具体例

保護者が「ずっとしゃべっている」と感じる場面は、いくつかのパターンがあります。例えば、移動中に延々と独り言を言い続ける、同じ質問を何度も繰り返す、テレビや大人の会話をそっくり真似してしゃべり続けるといったものです。
また、寝る直前まで興奮気味にしゃべり続けてなかなか寝付けない、保育園からの帰り道に一日の出来事を一気にしゃべりまくる、きょうだいや親の話を遮って自分の話を挟み続けるといった様子もよく聞かれます。

これらは、多くの場合、嬉しい・楽しい・安心したいといった感情の表現や、一日の経験を言葉で整理しようとする自然な過程です。しかし、常に声量が大きく制止が効かない、相手の反応に関係なくしゃべり続ける、といった場合には、コミュニケーションの質にも注意を向ける必要があります。まずはどんな場面でどのようにしゃべっているのかを、できるだけ具体的に観察してみましょう。

正常範囲と気をつけたいケースの違い

正常範囲の「よくしゃべる子」は、相手の表情や返答にある程度合わせて話題が変わったり、遊びに集中しているときには黙っている時間もあります。また、「今は小さな声で話そうね」「少し静かにしようね」といった声かけで、完全ではなくても少しペースを落とせることが多いです。
一方、気をつけたいのは、相手の反応にかかわらず一方的に話し続ける、話が極端に飛びやすい、内容がほとんどオウム返しである、身体の落ち着かなさやかんしゃくと強く結びついている、といった特徴が目立つ場合です。

また、「ことばだけが極端に進んでいて、やりとりや遊び方が幼い」「話している量は多いが、質問に適切に答えられない」といったズレも、専門家に相談した方がよいサインになることがあります。ただし、親が一人で判断するのは難しいため、「少し気になる」段階で地域の保健師や小児科などに相談することが推奨されています。

2歳児がおしゃべりが止まらない主な理由

2歳児のおしゃべりには、実はさまざまな役割があります。単に「おしゃべり好き」というよりも、言葉を使って世界を理解しようとしている、不安を落ち着かせようとしている、注意を引きたいといった心理が反映されていることも多いです。
おしゃべりが止まらない背景理由を理解することは、適切な関わり方を選ぶうえで非常に重要です。これは、最新の発達心理学や言語発達研究でも指摘されている視点であり、ただ「静かにしなさい」と抑え込む対応は望ましくないとされています。

ここでは、2歳児のおしゃべりが止まらないときに考えられる、代表的な理由を整理します。理由が分かれば、親としてどこを大切に受け止め、どこに境界線を引くかが見えやすくなります。

言葉の爆発期による自然な現象

2歳頃は、脳の言語領域が急速に発達し、インプットとアウトプットが活発になる「言葉の爆発期」です。この時期には、次々に新しい単語を覚え、それを使ってみたい欲求が高まります。そのため、目に入るもの、頭に浮かんだことをどんどん言葉にしていくのは、ごく自然な現象です。
さらに、2歳児はまだ思考と発話の境界が曖昧で、「考えること=声に出すこと」になりがちです。大人が頭の中で行っている独り言を、すべて口に出しているイメージに近いため、「ずっとしゃべっている」と感じやすいのです。

この段階で大切なのは、言葉の量そのものを抑えこむのではなく、子どもの発話を適度に受け止めつつ、会話のキャッチボールに発展させていくことです。「よくしゃべる=賢い」「静か=心配」といった単純な評価ではなく、その子なりのペースと質に目を向けると良いでしょう。

安心したい気持ちや自己確認のための独り言

2歳児は、まだ自分の気持ちを整理したり、状況を理解したりするのが難しい時期です。そのため、独り言を通して「〇〇あるね」「ママくるかな」「これ終わったらジュース」などと自分に言い聞かせることで、不安を和らげようとすることがあります。
このような独り言は、自分を落ち着かせるセルフトークとしても機能します。大人でも、緊張したときに小さな声でつぶやいて気持ちを整えることがありますが、それと似た働きをしていると考えられています。

ただし、不安が非常に強い場合には、同じフレーズを何度も繰り返す、特定のことを確認し続けるなど、こだわりに近い独り言になることもあります。そのような場合は、環境の調整やスケジュールの見通しを伝えるなど、言葉以外の安心材料を増やす工夫も重要になります。

大人の会話やテレビのまね(エコラリア)

2歳児は、聞いた言葉をそのまま真似して発話することがよくあります。これは、エコラリアと呼ばれる現象で、言語習得の初期段階では一般的に見られるものです。テレビのセリフや大人の口癖を楽しそうに繰り返す姿は、模倣を通じて言葉のリズムやイントネーションを学んでいる証拠でもあります。
エコラリアそのものは異常ではなく、むしろ自然な学習プロセスです。実際の会話の中で、少しずつ自分の言葉に変えながら使えるようになっていくことが期待されます。

一方で、長期にわたってエコラリアが中心で、質問に対する適切な返答が少ない場合や、場面にそぐわない言葉を繰り返すことが多い場合には、コミュニケーションの質を専門家に評価してもらった方が良いこともあります。「まねしているだけか」「意味を理解して使えているか」に注目しながら見守ることが大切です。

発達障害や多動が心配なときに見るポイント

「2歳でよくしゃべる」と検索している方の多くは、発達障害や多動との関連を心配されています。実際、神経発達症の一部では、言葉の量や話し方の特徴として表れることがありますが、しゃべる量だけで診断されることはありません
ここでは、不安を必要以上に大きくしないために、「どのような点に注目すべきか」「どんなサインが続くときに相談を検討すべきか」を整理します。自己判断で結論を出すのではなく、あくまで相談の目安として捉えてください。

また、発達障害はあくまで特性であり、早期に理解し支援を整えることで、子どもが持つ力を伸ばしやすくなります。心配があれば早めに相談した方がよい理由も併せてお伝えします。

多動や衝動性とおしゃべりの関係

注意欠如・多動症と関連して語られることの多い多動や衝動性は、体の落ち着かなさだけでなく、「しゃべりすぎ」といった形で表れることもあります。頭に浮かんだことをそのまま口に出してしまう、順番を待てず話に割り込む、止まって考える前に言葉が出てしまう、といった様子が続く場合です。
ただし、2歳という年齢自体がまだ自己コントロールの未熟な時期であるため、少し落ち着きがない程度で多動と決めつけることはできません。重要なのは、年齢相応の範囲を大きく超えているか、家庭以外の場(保育園など)でも同様の状態かどうかです。

多動傾向が疑われるときには、おしゃべり以外にも、じっと座っていられない、順番を待つことが極端に難しい、危険な行動を繰り返す、といった特徴が複数見られることが一般的です。言葉の量だけでなく、「行動全体のパターン」として把握するようにしましょう。

自閉スペクトラム症で見られる言葉の特徴

自閉スペクトラム症のある子どもの中には、早期から言葉が豊富なタイプもいますが、その場合でも「会話のキャッチボールが続きにくい」「興味のある分野だけ非常によく話す」「同じフレーズを繰り返す」といった特徴が見られることがあります。
また、視線が合いにくい、指さしや見せる行動が少ない、相手の気持ちに合わせた表情の変化が乏しいなど、対人コミュニケーションの側面でもサインが現れることが多いです。言葉そのものよりも、「人とのつながりを楽しむ会話になっているかどうか」が重要な観点となります。

2歳頃は診断がまだ確定しないことも多いですが、気になる特徴が複数ある場合には、発達相談機関や小児科で専門的な評価を受けることで、早期から適切なかかわり方や支援の方向性を教えてもらえます。早く見つけることが、子どもにレッテルを貼ることではなく、周囲が理解しやすくなるための一歩だと考えてください。

相談を検討した方がよいサイン一覧

「様子見でいいのか、相談した方がいいのか」の目安として、次のようなサインが複数、かつ継続的に見られる場合には、専門機関への相談を検討すると安心です。

  • 名前を呼ばれても、ほとんど振り向かないことが多い
  • 言葉は多いが、質問に的確に答えられないことが多い
  • 同じフレーズ・独り言を長時間繰り返し、止めにくい
  • 一日の大半を動き回っており、座って遊ぶ時間が極端に短い
  • 視線が合いにくく、共同で何かを楽しむ場面が少ない
  • 激しいかんしゃくやこだわりが強く、生活に支障が出ている

これらはあくまで一例であり、当てはまるからといって必ずしも発達障害があるわけではありません。

しかし、こうした心配事を早めに共有することで、保健師や小児科、療育機関などから、発達段階に合った遊び方や関わり方のアドバイスを受けることができます。相談のハードルを下げ、「気になったら話してみる」くらいの感覚で活用していくと良いでしょう。

家庭でできる上手な付き合い方と声かけの工夫

2歳児のおしゃべりと付き合ううえで大切なのは、「ただ聞き役になる」か「黙らせる」かの二択にしないことです。言葉の発達を豊かに育てつつ、子どもにも周囲にも負担がかかりすぎないバランスを取る工夫が求められます。
ここでは、具体的な声かけや環境づくりのポイントを紹介します。どれも特別な道具は必要なく、日常生活の中で少し意識するだけで取り入れられるものです。

子どもの特性や家庭の状況によって合う・合わないがありますので、無理に全部を行う必要はありません。試しながら、「これはうちの子に合いそうだ」と感じるものを選び取ってください。

子どもの話を受け止める聞き方

まず大切なのは、子どもの話を一度しっかり受け止める姿勢です。忙しいとつい「あとでね」「うるさいから静かにして」と言いたくなりますが、完全に遮られてばかりだと、かえって声を大きくしたり、繰り返し訴えたりしがちです。
基本は、「見る、うなずく、短く返す」の三点を意識しましょう。目線を一度合わせ、「そうなんだね」「〇〇がいたんだね」と短い言葉で返すだけでも、子どもは「聞いてもらえた」と感じやすくなります。

そのうえで、長くなりそうな話のときは、「このお話の続きはごはんのあとに聞かせてね」と時間や場面を区切って伝える方法も有効です。完全にシャットアウトするのではなく、「今はここまで」「次はこのときに」という枠組みを示すことで、安心感を保ちながら切り替えを促すことができます。

おしゃべりを言語発達につなげる関わり方

せっかくよくしゃべる時期だからこそ、言葉の発達を豊かに伸ばすチャンスとして活かしたいところです。ポイントは、子どもの発話をそのまま繰り返すだけでなく、少しだけ発展させて返すことです。
例えば、「バス、いた!」と言ったときには、「大きいバスがいたね」「青いバスが走っていったね」と、形容詞や動詞を加えて返してみましょう。これを専門的には拡大模倣と呼び、語彙や文の長さを自然に増やすうえで効果的とされています。

また、質問攻めにするのではなく、「一緒に実況する」スタイルもおすすめです。「いま、くつはいてるね」「これから公園に行くところだね」と、行動を言葉でなぞることで、子どもの中で言葉と体験が結び付きやすくなります。おしゃべりが多い子ほど、このようなやり取りを通じて、より豊かな表現力を獲得していけます。

静かにしてほしい場面でのルール作り

外出先やきょうだいの就寝時など、「今は静かにしてほしい」場面も当然あります。その場合は、事前のルール共有と具体的な目安を示すことが重要です。
例えば、外来の待合室では「ここは小さな声のお部屋だよ」「絵本の時間にしようね」など、場所のルールと代替行動をセットで伝えます。同時に、「このシールがなくなるまで小さいお声でいようね」など、時間の見通しが持てる工夫を取り入れるのも有効です。

また、家庭内でも、「寝室ではささやき声」「リビングでは普通の声」など、声の大きさを3段階くらいに分けて遊びながら練習しておくと、いざというときに切り替えやすくなります。叱るのではなく、「静かにできたね」と守れたときにしっかりほめることが、習慣化への近道です。

生活リズムと環境調整でおしゃべりを整える方法

おしゃべりの量は、実は生活リズムや環境の影響も大きく受けます。疲れすぎていると興奮が高まり、逆に静かな時間が全くないと、常に刺激を求めてしゃべり続けることもあります。
言葉の問題としてだけでなく、「生活全体のバランス」の中で整えていくことが、子どもの心身の安定につながります。ここでは、取り入れやすい生活リズムと環境調整の工夫を紹介します。

無理に完璧を目指す必要はありませんが、「少し早めに寝る」「静かな遊びの時間を増やす」など、できる範囲から整えていくだけでも、子どもの落ち着き方やおしゃべりの質に変化が見られることがあります。

昼寝・就寝リズムとおしゃべりの関係

2歳児は、まだ昼寝を必要とする年齢です。睡眠が不足すると、夕方以降にハイテンションになり、興奮気味にしゃべり続ける、寝る前におしゃべりが止まらない、といった状態になりやすくなります。
一般的な目安として、1日の総睡眠時間は11〜14時間ほどが推奨されており、そのうち昼寝で1〜3時間程度確保できると、心身の安定に役立ちます。ただし個人差もあり、実際には子どものご機嫌や活動量を見ながら調整していくことになります。

寝る前1時間は、テレビや激しい遊びを控え、照明を落として静かな絵本タイムにするなどの工夫も、おしゃべりのペースダウンに効果的です。寝る前のおしゃべりが多い子には、「おやすみ前のお話は3つまで」などと数のルールを決め、一緒に守る練習をしていくのも一案です。

テレビ・動画との付き合い方

テレビや動画から聞こえる言葉は、2歳児のおしゃべりに大きな影響を与えます。適度な利用は語彙の拡大に役立つ一方、長時間つけっぱなしにしていると、興奮が続いて独り言やエコラリアが増えたり、睡眠リズムが乱れたりすることも指摘されています。
最近の専門家の推奨では、2〜5歳のスクリーンタイムは1日1時間程度までを目安にしつつ、できるだけ大人がそばで一緒に見て会話を添える「共同視聴」が望ましいとされています。内容よりも、どのような関わり方をしているかが重要です。

テレビを見終わったあとに、「さっきの歌、楽しかったね」「○○くんはどのキャラクターが好き?」といった対話を挟むことで、一方通行の情報ではなく、双方向のコミュニケーションに変えることができます。逆に、テレビのフレーズを延々と繰り返している場合には、視聴時間や内容を見直すきっかけになるかもしれません。

静かな遊び時間を意図的に作る

常に賑やかな環境にいると、子どもも興奮状態が続き、おしゃべりも止まりにくくなります。そこで、一日の中にあえて「静かな遊び時間」を設けることが効果的です。
例えば、パズルやお絵かき、ブロック、シール貼りなど、集中して取り組める遊びを、テレビを消した静かな部屋で一緒に楽しむ時間をつくります。その際、「小さな声でお話しする時間だよ」とルールを共有しておくと、声量のコントロールの練習にもなります。

最初は数分からで構いませんが、慣れてくると、子ども自身がじっくり遊ぶ心地よさを感じ、結果としておしゃべりの質も落ち着いてくることがあります。静かな時間と賑やかな時間のメリハリをつけることが、全体としてのバランスを整える鍵になります。

専門機関への相談先と受診の流れ

「このままで大丈夫なのか」を親だけで判断し続けるのは、大きな心理的負担になります。不安が続くときは、早めに専門機関に相談して、客観的な視点をもらうことが有効です。
ここでは、主な相談先と、それぞれでどのような支援が受けられるのかを整理します。地域によって名称や窓口は異なりますが、流れとしては共通する部分が多くあります。

「受診したらすぐ診断されるのでは」と心配される方もいますが、実際には、発達の様子を継続して見守りながら、一緒に子どもへの関わり方を考えていくスタイルが主流です。相談は、子どもにとっても保護者にとっても、サポートを得るための入り口と捉えてください。

小児科・発達外来でできること

まず相談しやすい窓口として、小児科があります。普段からかかりつけになっている医師がいれば、発達や行動の気になる点をまとめて伝え、必要に応じて発達外来や専門機関への紹介を受けることができます。
発達外来では、問診や行動観察、発達検査などを通して、子どもの発達全体のバランスを評価します。そのうえで、現時点でどのような支援が必要か、どのように関わるとよいか、今後どれくらいの間隔でフォローするかなどが話し合われます。

受診にあたっては、普段の様子が分かるように、気になる行動をメモしておいたり、動画に記録しておいたりすると、限られた診察時間を有効に使いやすくなります。また、妊娠・出産の経過やこれまでの病歴、保育園での様子なども、発達評価の参考情報として重要になります。

自治体の保健センター・子育て支援窓口の活用

多くの自治体では、保健センターや子育て支援課などで、発達や育児の無料相談を実施しています。電話や面談、教室形式などスタイルはさまざまですが、保健師や心理士、言語聴覚士など、専門職が関わっていることが多いです。
定期的な健診だけでなく、「気になったときにいつでも相談できる窓口」として位置付けられているため、「受診するほどか分からないが不安」という段階で利用しやすいのが利点です。

相談では、家庭での関わり方の具体的なアドバイスや、地域の療育機関や親子教室の情報提供などが受けられます。必要に応じて、継続的にフォローしてもらえるケースもありますので、一度きりで終わらず、気になることが出るたびに気軽に連絡してみるとよいでしょう。

療育支援や言語聴覚士によるサポート

発達の偏りや言葉の遅れ・特徴が見られる場合には、療育支援や言語聴覚士による専門的なサポートが勧められることがあります。療育では、遊びを通じてコミュニケーションや社会性、認知機能を育てるプログラムが提供され、個別または集団で参加します。
言語聴覚士は、言葉の理解と表出、発音、コミュニケーションのスタイルなどを専門的に評価し、その子に合わせた訓練や家庭での関わり方を提案します。おしゃべりが多すぎる場合でも、会話の切り替えや相手意識を育てる練習などが行われることがあります。

こうした支援は、「問題があるから受ける」というよりも、「その子の力を最大限に伸ばすための環境整備」と捉えると良いでしょう。実際、早期からの介入によって、集団生活への適応や家庭でのコミュニケーションがスムーズになるケースは多く報告されています。

2歳児のおしゃべりの特徴を比較して理解しよう

ここまで述べてきた内容を整理するために、2歳児のおしゃべりに見られるいくつかの特徴を、簡単な表にまとめて比較してみます。これはあくまで理解を助けるための参考情報であり、診断ではありませんが、どのタイプの傾向が強いかを知るヒントになります。

お子さんの姿を思い浮かべながら、「こういう面もある」「これはあまり当てはまらない」などと照らし合わせることで、今後の関わり方を考える手がかりになります。

タイプ 主な特徴 ポイント
よくしゃべる健全タイプ 場面に応じて話題が変わる、相手の反応を見ながら話す、静かな時間もある 言葉の爆発期として自然。発話を広げる関わりが有効
不安が強いタイプ 同じ確認を何度もする、寝る前におしゃべりが増える 見通しを伝える、安心できるルーティンづくりが大切
エコラリア優位タイプ テレビのセリフや大人の言葉をそのまま繰り返す 模倣としては自然。意味理解や会話への発展を観察
多動・衝動性が強いタイプ 動き回りながらしゃべる、順番を待てない、話を遮りがち 行動全体の特徴も含めて、専門相談を検討

一人の子どもが複数のタイプの特徴を持つことも多く、「完全にどれ」とは限りません。大切なのは、特徴をラベルとして固定することではなく、その子の今の状態を理解し、適切に支えるための手がかりとして活用することです。

まとめ

2歳で「ずっとしゃべっている」と感じる姿は、言葉の爆発期にある多くの子どもに見られる、ごく自然な発達の一面です。大人の会話やテレビのまね、独り言、質問攻めなど、その背景には、世界を理解しようとする力や、安心したい気持ちが隠れています。
一方で、相手の反応に関係なく一方的に話し続ける、行動面の落ち着かなさや強いこだわりを伴う、といった特徴が複数見られる場合には、専門家に相談することで、より的確なサポートを受けることができます。

家庭では、子どもの話を一度受け止めてから短く返す、おしゃべりを言語発達につなげるように少し発展させて返す、静かにしてほしい場面では事前のルールと代替行動を用意する、といった関わりが効果的です。また、睡眠リズムの調整やテレビとの付き合い方、静かな遊び時間の確保など、生活全体のバランスを整えることも重要です。
不安を一人で抱え込まず、小児科や保健センター、療育機関などの力を借りながら、お子さんの個性としてのおしゃべりと、上手に付き合っていきましょう。親の戸惑いもまた自然な感情です。その気持ちごと、専門家と共有しながら、安心して子どもの成長を見守っていける環境づくりを目指してください。

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